副業系の記事を見ていくと、「動画編集は需要が多く稼げる」といった内容の記事をよく目にします。
たしかにYouTubeやTikTokなどで動画やショート動画などの人気は高いですが、どれくらいの需要があり、そしてどれだけ稼げるのかといったところまではよく知らないという方も多いと思います。
そこで、会社員から脱サラして動画編集の仕事を始めた「YUSUKE」さんのチャンネル・キュウソ虎カミchの動画に注目してみました。
脱サラ後、YUSUKEさんがおよそ半年でどれくらい稼げたのかといった実体験から、動画編集を仕事・副業にすることについての意見を語っています。
本文は動画を簡易的にまとめたものとなるので、動画とあわせてチェックしてみてください。
動画編集は稼げるのか、本業にできるのか
まずは副業として動画編集を始めたYUSUKEさんは、およそ半年後に脱サラし動画編集を本業として働くことにしたそうです。
副業開始後2ヶ月で月に5万円の収入まで達し、半年後に脱サラして動画編集を本業としたものの、思うように稼げなかったことから現在は動画に関係する仕事全般を請け負うようになったとのことです。
つまり、動画編集だけでは本業としては不十分だった、ということになります。
稼げなかった理由について、2017年頃はYouTubeの参入者がまだ少なかったものの2020年のコロナ禍のタイミングでYouTube参入者やそれを副業をする人が増え、編集者も増加するようになったといいます。
編集者が増加することで仕事の奪い合いが発生するようになり、低単価でも仕事を受注する人が増えてきた結果低単価化が進み、収益が伸びにくくなったそうです。
そのため動画編集だけでは稼ぎが足りず、編集業務だけではない動画ビジネス全般を取り扱うようになった、ということです。
引用:
キュウソ虎カミch
【実体験】会社員が動画編集を副業で開始して半年【稼げるのか・稼げないのか】
動画編集という仕事に対し、いきなり甘くない現実を突きつけられるものとなっています。
しかしこれはあくまでも「思うように稼げない」というもの、つまり「本業としては不十分」ということであって、副業として取り組む余地は残っています。
実際に動画の続きでYUSUKEさんはどれくらいの金額を稼げたのかを語っているので、その事例を確かめていきましょう。
動画編集だけでは思うようには稼げなかった!本業にはできなかったが副業として続ける余地はあるか?
動画編集で具体的にいくら稼げるのか
ではYUSUKEさんは、動画編集で具体的にいくら稼げたのでしょうか。
動画内で実例で語っており、その内容を細かく見ていきたいと思います。
「脱サラ編」では本業とした場合を想定した内容となっており、クラウドソーシングサイトで募集されているものの例として、10分前後の動画にまとめる作業で2000円~5000円程度、一般的な相場で5000円~8000円程度、ということです。
引用:
キュウソ虎カミch
【実体験】会社員が動画編集を副業で開始して半年【稼げるのか・稼げないのか】
クラウドソーシングサイトの場合時給換算にすると数百円程度の稼ぎとなるもので、本業としてよりはお小遣い稼ぎを目的とした人が応募するケースが多いとのことです。
一般的な相場とは、SNSなどから受注した案件の例、もしくはクラウドソーシングサイトから始まり継続して仕事が依頼された例などが該当するそうです。
大方の場合、30分~60分程度収録された動画を10分程度にまとめる作業となり、その作業で数時間程度の作業時間が見込まれるということです。
5000円の案件を1日5時間で処理できれば、単純計算で時給1000円となりますが、実際にどれだけの時間を要するかはケースバイケースのようです。
仮に動画1本を7000円と計算し、1日12時間で22日間稼働した場合1ヵ月でどれだけの収入になるかという月収イメージも紹介されていました。
10時間作業の場合:時給700円、月給18.5万円
7時間作業の場合:時給1000円、月給26万円
になるとのことです。
つまり、7000円で動画1つを仕上げる作業を7時間でこなしていくことで月収26万円相当になる、ということになります。
この作業量に対する月収が見合ったものかどうかというと、個人的にはやや疑問に感じます。
一方副業として平日で1日3時間、週末合わせて5時間(週で20時間)作業をした場合は、
10時間作業の場合:時給700円、月給5.6万円
7時間作業の場合:時給1000円、月給8万円
の換算になるということです。
こう比較すると、別の仕事を本業として抱えつつ、副業で動画編集の仕事をしていくほうが安定性が高いように感じます。
動画編集を本業にしても見合った月収には届かない可能性!やはり副業として捉えるのが最適か
動画編集を本業とするメリット・デメリットは?
収入以外の面で動画編集を本業とすることに、メリットやデメリットはあるのでしょうか。
YUSUKEさんが語るメリット・デメリットを見ていきます。
まずメリットとしては「フル在宅で仕事が可能」「家族の緊急時に柔軟な対応ができる」ことを挙げています。
引用:
キュウソ虎カミch
【実体験】会社員が動画編集を副業で開始して半年【稼げるのか・稼げないのか】
いわゆる在宅ワークとして家にいながらの作業で済むため、通勤・退勤における面倒やストレスなどがなくなります。
そして育児や介護など家庭や家族において事情を抱える方でも、家族の世話をしながら仕事ができるのも大きなメリットになることでしょう。
一方デメリットとしては「いつでも仕事ができる反面、オンとオフの区切りが曖昧になる」と語っています。
プライベートで暇な時間ができたときに「少し時間が空いたから作業を進めよう」となると、稼ぎは増えますが気持ちが休まるタイミングが失われてしまうかもしれません。
本業として長く続けていくには、ただ稼ぎを増やすだけではなくメリハリをつけながら取り組んでいくのがよさそうです。
通勤・退勤が不要になり家族の対応もできるのがメリット!ただオンオフの区切りが難しくなるデメリットもある
おわりに
ポイントまとめ
- 動画編集だけではなかなか稼げない、本業よりも副業として続けられるのが良いか
- 動画編集を本業にしても見合った月収には届かない可能性がある
- 通勤・退勤不要で家族の対応ができるメリット、オンオフの区切りが難しくなるデメリットがある
会社員から脱サラして動画編集の仕事を始めた「YUSUKE」さんのチャンネル・キュウソ虎カミchの動画から、動画編集を本業としたらどういうケースが想定されるかをまとめました。
動画の最後でYUSUKEさんは「動画市場は引き続き堅調に推移し、編集者も増えていく」と予想していますが、だからこそ「編集一本で生計を立てていくのは難しい」と感じているようです。
副業としてや、複数の業務・複業としての向き合い方を勧めていました。
もしこれから動画編集の仕事をしてみたいと考えている方は、いきなり本業として取り組むのではなく、まずは副業として取り掛かることをおすすめします。
本業にしても十分な収入を得られる、仕事として通用するという手応えが得られたら、本業としてシフトしてもいいかもしれません。